横田基地騒音 最高裁が住民側の上告棄却
アメリカ軍横田基地の騒音をめぐり、周辺住民が夜間と早朝の飛行差し止めや損害賠償を求めた裁判で、最高裁は住民側の上告を退ける決定をしました。およそ7億6800万円の賠償を認め、飛行差し止めを認めなかった判決が確定しました。
この裁判は、横田基地の周辺住民およそ1000人が、夜間と早朝の航空機の飛行差し止めと、騒音被害への損害賠償の支払いを国に求めていたものです。
一審の東京地裁立川支部は国に対し、過去の損害分として、6億1000万円余りの損害賠償の支払いを命じる一方で、将来分の損害賠償や、飛行差し止めについては訴えを退けました。
二審の東京高裁は損害賠償額をおよそ7億6800万円に増額し、一審同様に将来分の損害賠償や、飛行差し止めについては認めませんでした。
周辺住民が上告していましたが、最高裁は10日までに上告を退ける決定をしました。およそ7億6800万円の賠償を認め、飛行差し止めを認めなかった判決が確定しました。