「イタイイタイ病」未来志向の活動を 被害者団体が訴え
富山市の神通川流域で発生した公害病「イタイイタイ病」のシンポジウムが開かれ、被害者団体が未来志向的な住民活動が必要だと訴えました。
シンポジウムは、市民グループ「イタイイタイ病研究会」が開き、40人余りが参加しました。
イタイイタイ病は、神通川上流で三井金属が運営する神岡鉱山からカドミウムが排出され、汚染された水やコメを摂取して骨がもろくなる公害病です。
今年は、イタイイタイ病が初めて新聞報道されてから70年です。
被害者団体、イタイイタイ病対策協議会の江添良作会長は「今も住民への健康調査が続き、復元した田んぼが沈下するなど問題が出ているが、原因企業との未来志向的な活動を目指したい」と述べました。