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クリーニング工場跡地から基準値の10倍超える発がん性物質 地下水を飲まないよう呼びかけ【高知】

2025年3月19日 17:57
クリーニング工場跡地から基準値の10倍超える発がん性物質 地下水を飲まないよう呼びかけ【高知】
高知大津地区の閉業したクリーニング工場の跡地から、基準値の10倍を超える発がん性のある物質が検出されました。これを受け、高知市は周辺の地域住民に対し水質検査の結果が分かるまでは井戸水などの地下水を飲まないよう呼びかけています。

基準値を超える濃度の発がん性物質が検出されたのは、高知市大津甲の高知矢崎商事大津工場の跡地です。この工場は1997年から一般の衣類などのクリーニングを行っていましたが、コロナ禍の影響などで2022年に閉業しました。工場を閉めるにあたって会社が調査を行ったところ、土壌や地下水から発がん性のあるクロロエチレンが検出されたことから高知市に届け出たものです。

クロロエチレンはドライクリーニングの溶剤として使われているもので、基準値は1リットルあたり0.002ミリグラムなのに対し、跡地の地下水から最大で0.032ミリグラム、土壌からは0.021ミリグラムといずれも10倍を超える濃度で検出されました。

高知市は、工場跡地から半径500メートル以内の地下水の水質検査を行うことにしていて、対象エリアで農業用や飲み水用の井戸水として地下水を利用している住民は市の環境保全課まで連絡するよう呼びかけるとともに、調査結果が出るまでは地下水を飲まないように呼びかけています。
最終更新日:2025年3月19日 17:57
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