田中希実 内定種目で日本人トップの力走
東京オリンピック陸上女子5000m日本代表に内定している田中希実選手(豊田自動織機TC)が、第55回織田幹雄記念国際陸上競技大会(29日 エディオンスタジアム広島)女子5000mに出場し、圧巻の猛スパートを見せ、五輪内定種目で日本人トップとなる15分11秒82でフィニッシュ。圧巻の走りを見せました。
序盤は留学生選手の1キロ3分を切るハイペースで、先頭集団中盤の位置につけます。留学生選手が先頭を占める中、残り4周で先頭に躍り出ると、さらに残り2周でギアを一気に上げます。
大きく腕を振りスパートをかけ、後続の選手を置き去りにすると、その勢いで残り1周に突入。勢いそのままでフィニッシュするかと思われましたが、残り半周ほどの位置で減速してしまい、2選手に抜かれ3位でフィニッシュ。
優勝はガテリ・テレシアムッソーニ選手(ダイソー)で、15分6秒76でした。田中選手はフィニッシュ後、乱れる呼吸をゆっくり整え、トラックに向け深く二度、礼をしました。
自己ベストには及ばなかったものの、日本人トップでフィニッシュした田中選手。日本代表内定選手として貫禄の走りを見せました。
写真:西村尚己/アフロスポーツ