“海なし県”でなぜ?「曳舟神事」水がないのに舟を引くワケとは 山梨・南アルプス市

南アルプス市の神社で2日、舟を引く伝統の「曳舟神事」が行われ、五穀豊穣などを祈願しました。海など水のない地域で行われているのは珍しいということです。
南アルプス市下宮地の神部神社に伝わる「曳舟神事」は、3世紀後半に今の奈良県がある大和国からご神体が移されたという言い伝えを再現したものです。
言い伝えによりますと、当時の山梨は大きな湖で神様が舟に乗ってきたとされます。このため、全国的にも珍しい、水のない場所での「曳舟神事」になったということです。
「曳舟神事」ではこのほか、宮司が神社の鳥居や的に向かって矢を放ち、魔除けや五穀豊穣などを祈願しました。
神部神社では「歴史ある神事をこれからもつないでいきたい」 としています。
最終更新日:2025年3月3日 1:32