深鉢形土器など6点が国重文指定へ 甲州・安道寺遺跡から出土 高さ83cm 山梨

山梨の考古学界に喜びのニュースです。甲州市で出土した縄文土器など6点が21日、国の重要文化財に指定される見通しとなりました。
国の重要文化財に指定されるのは甲州市塩山の安道寺遺跡で出土した深鉢形土器など6点です。県立考古博物館が所蔵しています。
このうち最も大きな深鉢形土器は現在、調査のため京都に貸し出されていて、博物館には精巧なレプリカが展示されています。
県立考古博物館 野代幸和 学芸課長
「大きさ83センチで原寸のまま再建したもの。このあたりが水煙、みずけむりが湧きたつようなイメージの特徴的な土器です」
博物館によりますと、今回の指定では土器の造形美や儀礼的な形で埋設されていた状況などが評価されたということです。
県立考古博物館 野代幸和 学芸課長
「こんないいものが地元にあったんだねと再認識していただいて、ぜひご覧いただきたい」
県内の考古資料の国重要文化財指定は2013年以来、12年ぶり7件目となります。