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「ヒジャブ」未着用でイラン当局から“暴行”…少女が脳死に

2023年10月23日 12:38
「ヒジャブ」未着用でイラン当局から“暴行”…少女が脳死に

イランの国営通信は、22日、女性の髪を覆うスカーフ「ヒジャブ」を着用せず当局から暴行を受けたとされる少女が、脳死状態となっていると報じました。イラン当局は暴行を否定していますが、人権団体は、「市民の自由を侵害する重大な人権問題だ」と批判しています。

ノルウェーに拠点を置くイランの人権団体は、イランの首都テヘランで、1日、「ヒジャブ」を着用しなかった16歳の少女が、列車の中で、当局から暴行を受け、意識不明の重体となっていると発表していました。

少女の健康状態が懸念される中、イランの国営通信は、22日、「医師らの懸命の努力にもかかわらず、少女は脳死状態にある」と報じました。これを受けて、イランの人権団体も、22日、少女の父親の話として、「医師から少女の脳はもはや機能しておらず、回復の見込みはないと伝えられている」と明らかにしました。

イラン当局は、暴行を否定していますが、人権団体は、当局が少女の入院している病院に厳重な警備態勢を敷いているとした上で、「この事件は、市民の自由を侵害する重大な人権問題だ」と批判しています。