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NY株227ドル高 FRB議長の姿勢受け

2015年3月19日 7:21

 18日のアメリカ・ニューヨーク株式市場はFRB(=連邦準備制度理事会)のイエレン議長が利上げをめぐって慎重な姿勢を示したため、ダウ平均株価は220ドル以上と大きく値を上げて取引を終えた。

 FRBは前日から2日間、金融政策を決定するための委員会を開き、この日の午後、声明を発表した。声明では、前回の声明にあった「利上げに忍耐強く対応していく」という言葉が削除された一方で、4月に開かれる次回の委員会で利上げする可能性は低い、との見解が示された。

 記者会見を行ったFRBのイエレン議長は、失業率の低下を評価し、利上げに向けた指針を変更したことを明らかにした。一方、賃金上昇の遅れなどを指摘し、物価指数とともに改善すれば利上げに踏み切ると話した。利上げは6月以降とみられているが、その時期については明言しなかった。

 市場では利上げに対して慎重な姿勢が示されたという安心感から買いが進み、ダウ平均株価は前の日より227ドル11セント上げ、1万8076ドル19セントで取引を終えている。ハイテク株が中心のナスダック総合指数は45.39ポイントアップして4982.82となった。