アメリカで政権移行を進めるバイデン氏が、新政権の国防長官に黒人の元中央軍司令官を起用する方針を固めたと、複数のアメリカメディアが伝えました。正式に決まれば、初の黒人の国防長官となります。

国防長官への起用が報じられたのは、オバマ政権の時にアメリカ中央軍司令官を務めたロイド・オースティン氏です。オースティン元司令官は６７歳。承認されれば、初の黒人の国防長官となります。

中東地域での経験が豊富なオースティン氏としては、トランプ政権が撤退を進めているイラクやアフガニスタンへの対応が最初の課題となります。また、南シナ海で軍事拠点化を続ける中国への対応でも手腕が試されます。

国防長官人事をめぐっては、当初、女性の元国防次官の起用が有力視されていましたが、見送られました。