香港区議会議員選挙 直接選挙の議席数452から88に大幅減へ 民主派排除が一層進むか
香港政府は、今年末に行われる区議会議員選挙で、直接選挙で選ばれる議席を452議席から88議席に減らす方針を発表しました。
香港では今年末、任期満了に伴う区議会議員選挙が行われる予定です。香港政府は、全470議席のうち、直接選挙で選ばれる枠を、452議席から88議席に大幅に減らす改革案を発表しました。
2019年の区議会議員選挙では、政府に批判的な民主派が議席の約8割を獲得し、圧勝しました。その後、香港政府は、区議会議員に政府への忠誠を誓うことを義務づけ、民主派議員らが大量に辞職するなどしています。
香港政府トップの李家超行政長官は、2日の会見で、「区議会が香港の独立を主張する者たちに乗っ取られることを阻止するため、制度の抜け穴をふさがなければならない」と述べました。
一方、民主派の民主党は、「立候補する条件が大幅に厳しくなった」との見方を示していて、今回の制度変更により、民主派の排除が一層進むとみられています。