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衆院選公示 熊本の4選挙区に12人が立候補 各候補の第一声は

2024年10月15日 19:50
衆院選公示 熊本の4選挙区に12人が立候補 各候補の第一声は
異例の“短期決戦”となる衆議院選挙が15日、公示されました。熊本県内では4つの選挙区に12人が立候補し、12日間の選挙戦が始まりました。

今回では、“政治とカネ”の問題を受けた政治改革と、物価高や人口減少、地方創生への対応などが主な争点になる見通しです。

それぞれの選挙区を見てみます。まずは熊本1区です。熊本市中央区、東区、北区と都市部を中心とした選挙区です。選挙区の面積は県内では最も小さい一方、有権者数は約42万人と最も多いのが特徴です。

熊本1区に立候補したのは届け出順に、立憲民主党の新人・出口慎太郎候補、自民党の前職・木原稔候補、参政党の新人・重松貴美候補の3人です。

■出口慎太郎候補(立憲・新)
「(九州で)熊本だけ野党の国会議員が1人もいません。このままでは裏金政治、金権政治、派閥政治が復活しかねません。ぜひ皆さん、立憲民主党の政治改革を応援してください」

立憲民主党の新人・出口慎太郎候補。2年前の参院選に続き2回目の国政選挙への挑戦です。自民党の“政治とカネ”による政権への批判票の受け皿を目指すとともに、選挙戦では教育の無償化の実現などを訴えています。

■木原稔候補(自民・前)
「もう一度、自由民主党が多くの皆様方から信頼頂く政党に立て直す。私はその先頭に必ず立ってまいります。私の色々な分野でのやり残した仕事の続きをさせていただきたく、お願いを申し上げます」

自民党の前職・木原稔候補。6回目の当選を目指します。出陣式では、岸田内閣で防衛大臣を務め、政権を支えた実績を強調。災害に強い国づくりや憲法改正の実現などを掲げ、選挙戦を通じて“政治への信頼を取り戻したい”としています。

■重松貴美候補(参政・新)
「全く国民をむいていない政治が行われていることに、普通のお母さんとして大変危機感を持っております。未来の日本のために、こうして戦っている大人の背中をしっかりと子ども達孫達に見せましょう」

参政党の新人・重松貴美候補。減税などによる国民の負担の解消や食糧自給率の向上などを訴えています。街頭での演説を重ね、知名度の浸透を図るとともに、無党派層や若い世代への支持の拡大を目指します。

続いて熊本2区です。熊本市西区と南区、玉名市や荒尾市といった県北部のエリアで、有権者の数は約31万人です。

熊本2区に立候補したのは届け出順に、自民党の前職・西野太亮候補、参政党の新人・近田茜候補、共産党の新人・奥田木の実候補の3人です。

■西野太亮候補(自民・前)
「2期目の挑戦で私が取り組みたいことはたくさんあります。最優先の課題は強い経済を取り戻すこと。自民党だからこそこういう仕事ができたんだ、自民党だからこそこういう仕事ができているんだ、そのことをお示ししながら、多くの皆さんに応援していただけるようになっていきたいと思います」

自民党の前職・西野太亮候補。前回、自民党の候補者との保守分裂による選挙戦を制し、今回、初めて自民党の公認候補として2回目の当選を目指します。選挙戦では、有明沿岸道路や熊本港の整備などを訴えています。

■近田茜候補(参政・新)
「わたしたち日本人の食が守られなければ、わたしたちの健康は守られません。農業国であるここ熊本から、しっかりと第一次産業を守り抜き、第一次産業を担う方々の支援を行っていく、これをまずはじめに取り組んでまいります」

参政党の新人・近田茜候補。小学校教諭の経験をもとに、食や健康、ワクチン接種などの問題を訴えています。各地で街頭演説を行い、課題となっている農家の後継者の育成などを訴え、支持の拡大を図ります。

■奥田木の実候補(共産・新)
「裏金政治に審判を下し、希望ある新しい政治を私たちの 手で作っていきましょう。子どもたちから高齢者の方まで、全ての人たちが希望の持てる社会で生きることができる、そのための政治を実現するために全力をあげます」

共産党の新人・奥田木の実候補。高等教育の学費無償化やジェンダー平等の実現などを訴えています。選挙戦では、自民党の“政治とカネ”の問題を批判し、党所属の地方議員とともに反自民票の掘り起こしを狙います。

熊本3区です。山鹿市、菊池市、阿蘇市、合志市など、県北東部のエリアとなります。台湾の半導体メーカーTSMCの進出による影響が特に大きな地域です。

熊本3区に立候補したのは届け出順に、参政党の新人・植田貴俊候補、自民党の前職・坂本哲志候補、社民党の新人・橋村りか候補の3人です。

■植田貴俊候補(参政・新)
「半導体企業に依存した、第2第3工場の建設という形で依存した方向に進んでいるのではないかというところに非常に問題があると考えております」

参政党新人の植田貴俊候補。台湾のTSMCに依存した経済振興策ではなく、農地の確保など産業のバランスを図るべきだと訴えました。元熊本県職員の経験や人脈を頼りに支持の拡大を図ります。

■坂本哲志候補(自民・前)
「多様な問題を解決するためには自公連立政権でしかありません。さらにさらに皆さんのために、日本のために、郷土のために働かせていただきたい」

自民党の前職・坂本哲志候補。8回目の当選を目指します。地方創生担当大臣や農林水産大臣などを務めた実績をアピール。交通渋滞問題の解消などを訴えています。

■橋村りか候補(社民・新)
「苦しい、つらいと声をあげることができる。その思いに寄り添う。本当に命を大切にする社会にするべく、みなさまの思いをいただきながら前に進んでまいります」

社民党の新人・橋村りか候補。娘を脳性まひで亡くした経験から、障害に関わらず誰もが安心して通える学校の体制づくりなどを訴えます。連合熊本と連携し、支持の拡大を目指します。

熊本4区です。天草市や宇城市、人吉市や水俣市など県の南部を中心としています。深刻な人口減少や、豪雨災害からの復興など、課題が横たわっています。

熊本4区に立候補したのは届け出順に、日本維新の会の元職・矢上雅義候補、自民党の前職・金子恭之候補、立憲民主党の新人・笹本由紀子候補の3人です。

■矢上雅義候補(維新・元)
「裏金問題は、税金を納める納めないだけでなく、お金をもらわないと陳情を受け付けない体質の地方議員国会議員が増えているということです」

日本維新の会の元職・矢上雅義候補。前回公認を受けた立憲民主党から“転身”。4回目の当選を目指します。政治資金の透明化や農林水産業の後継者育成などを訴えています。

■金子恭之候補(自民・前)
「私はここで負けるわけにはいかないんです。これから地方創生地方の時代を迎えるにあたり、しっかりと地方目線で頑張っていかなければいけない」

自民党の前職・金子恭之候補。9回目の当選を目指します。初当選から24年あまり地方の声を国政に届けてきたとアピール。観光資源をいかした地方創生などを訴えています。

■笹本由紀子候補(立憲・新)
「1人でも多くの方が、今の政治を変える最大のチャンスだと思っていただいて動いていただけることを願いながら、12日間活動してまいります」

立憲民主党の新人・笹本由紀子候補。これまでの政治は苦しんでいる人々の声が届いていないと批判。選挙戦では、中山間地の農業従事者の育成や子育て支援の拡充などを訴えています。

【スタジオ】
(緒方太郎キャスター)
きょうご覧いただいたのは、あくまで選挙戦初日の一部です。今後、放送を通して、さまざまな候補者の訴えや、情勢をお伝えしていきます。自分なりの物差しを大切に、貴重な投票権を行使してほしいと思います。衆議院選挙の投票は10月27日に行われ、即日開票されます。

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