児童養護施設 4割弱が“親の虐待”
児童養護施設で暮らす子どものうち、親の虐待を理由に入所した子どもが全体の4割弱と、過去最高の割合となったことが厚生労働省の調査でわかった。
厚労省が5年に一度行っている調査によると、13年2月の時点で、児童養護施設で暮らす子どもは約3万人だった。入所の理由としては、親による虐待や養育拒否が37.9%と最も多く、この割合は1961年の調査開始以来、最も多くなった。
また、児童養護施設で暮らす子どものうち、約6割は親から虐待を受けた経験があり、身体障害や発達障害などがある子どもも約3割いた。
こうした傾向を受けて、厚労省は、心に傷を負った子どもに対する家庭的な、きめの細かいケアが必要だとして、来年度、児童養護施設の職員配置基準を充実させるための予算を増やす方針。