国交省統計書き換え問題 年間5.1兆円多く計上との試算 有識者会議
国土交通省による建設業の基幹統計が書き換えられ二重計上されていた問題で、統計復元の検討を行ってきた有識者会議は、年間5.1兆円多く計上されていたとの試算をとりまとめました。
建設業者が毎月の受注実績を報告し、国土交通省が集計し公表する「建設工事受注動態統計調査」は2013年から書き換えられ二重計上されるなど不適切な処理が行われていました。
問題発覚後、有識者による検討委員会が書き換え前の調査票が残っている2020年度のデータを基に集計し数値を再現したところ年間で5.1兆円多く計上されていたということです。
ただ、座長を務める青山学院大学の美添名誉教授は個人の意見としてGDPに与える影響は「軽微である」との認識を示しました。
国土交通省は秋頃までに13年度以降の統計について修正する方針です。