北朝鮮が談話 「日本が“拉致問題解決”を前面に掲げるのは『前提条件のない日朝首脳会談』を自ら否定」
北朝鮮は28日朝、談話を発表し、日本が拉致問題の解決を前面に掲げることは「前提条件のない日朝首脳会談を希望する」との立場を自ら否定していると主張しました。
国営の朝鮮中央通信は28日朝、北朝鮮外務省の日本研究所研究員の談話を伝え、拉致問題について「日本が実現不可能な問題を前面に掲げて旧態依然として国際舞台に持ち出している」と指摘しました。その上で、これは「『前提条件のない日朝首脳会談』を希望すると 機会あるたびに言及している日本当局者の立場を、自ら否定するのと同じだ」と主張しました。
北朝鮮の外務次官は先月、「大局的な姿勢で新たな決断を下せば、両国が会えない理由はない」などと、日本側の方針転換があれば対話の余地がある姿勢を示していました。
拉致問題については、今回の談話でも「最終的にかつ完全無欠に解決された」としていて、北朝鮮としては従来の姿勢を改めて強調したいものとみられます。